|
|||||||||||
| 自炊湯治の第2編。今回は3泊4日万座温泉の「豊国館」がベース。食事を除く布団をはじめ、鍋釜や食器等は宿で用意してくれる。大型の冷蔵庫や、前回の国見温泉は自家発電のためなかった電子レンジまである。メンバーはいつものA君、WV部の後輩だ。予算は宿泊費・食事・車での交通費すべて含めて1人3万円。(草津や万座温泉で自炊できるところは唯一ここだけ) | |||||||||||
| 9月14日(水) 関越道を渋川伊香保で降り、一般道を草津温泉に向かう。今回は雲の多い空模様、雨は降らないと思えるまあまあの天気のなか、温泉の北に位置する「チャツボミゴケ公園」に向かう。最近、クラブツーリズムのバスツアーコースに必ずと言っていいほど組み込まれている人気の場所。 大型バスでは無理な細い山道をたどる。着いたところに受付事務所(9時開園)があり、ここで300円を払ってさらに少し山道を車で上る。公園そのものは30分もあれば徒歩で一周できる。酸性の強い流れに生育するチャツボミゴケは本州ではここだけだそうだ。最近知られるようになっつたばかりで周囲は自然のままだ。写真撮影に1時間以上費やし、得心のいく写真をと思うが腕の方が言うことを利いてくれない。 |
|||||||||||
|
|||||||||||
| 11時を回ったので、蕎麦を食べに草津温泉の湯畑の有料駐車場に車を入れる。ところが目的の「柏香亭」は運悪く臨時休業。急遽、数軒左にある「三国屋」に変更する。ここも草津で一二を争う有名店。店頭の行列に加わり順番を待つこと20分、やっと店内に入る。広くはないが店構えも店内も蕎麦やらし和風の造りだ。ここの蕎麦は田舎風だが細打ち、天ぷらは衣も揚げ方も絶品と言っていい出来。これは蕎麦好きにはたまらない。草津温泉に行かれたおりは是非お勧めする。 この後、草津の温泉街から292号の志賀・草津高原ルートの山登りが始まる。噴気の立ち上る殺生河原を過ぎると植生が変わりクマザサが覆う高山帯の様相になる。上るにしたがい霧が出始める。残念なことに東日本大震災以降、白根山の湯釜や弓池を見学する駐車場は閉鎖され、その前後の道は有毒ガスの噴出のため駐停車禁止だ。霧が出始め山岳風景を楽しむこともなく、人の気配のない白根レストハウスを横目に万座温泉へ向かう道を左折し下る。 |
|||||||||||
|
|||||||||||
朝起きがけに露天風呂に入る。屋外の乳白色の湯は体に優しい。ここは標高1800mもあり、下界より10℃は低く部屋にクーラーはない。昨夜は布団をしっかり掛けて寝た。ここの宿はテレビまであり、素朴さはないが室内も自炊部屋も廊下のトイレも古いがこざっぱりしている。 朝食の後、万座温泉から志賀・草津高原ルートに登り返し、国道最高地点の標識のある渋峠で撮影する。ここは白根山と芳ヶ平湿原の撮影ポイントで有名。もう1か月もすると夜明け前からカメラマンの三脚の列でいっぱいになる。今回はガスが出て大展望は望めない。 |
|||||||||||
|
|||||||||||
| その後は霧のなか志賀高原に点在する池巡りを目指して丸池の先の琵琶沼まで山を降り、往復することにする。一沼・丸沼などの沼で撮影し午後早めに宿に戻った。さあ、風呂に入って冷えたビールで一杯やろう。 | |||||||||||
|
|||||||||||
|
|||||||||||
| 9月16日(金) 今日も曇りで山の上は霧が出ている。初日に行きそびれた「嫗仙ノ滝(おうせんのたき)」を目指してナビの検索をするが、「登録データなし」。地図から探すと確かにある。近くを通る山のなかの細い道を目標にして草津まで山を下る。草津の街の南東3kmにあるはずなのでナビ通り行くがそれらしい駐車場がない。とうとう白砂渓谷ラインの国道292号に出てしまう。上手いことに道の駅「六合」で手書きの案内地図を手に入れ、草津に向かう292号をたどり別荘地の細い道を経てやっと駐車場に出る。 山道の急傾斜面を30分下ったところにそれはあった。それは見事な滝で、「嫗仙」とは「老婆の仙人」の意で、的を射た命名だ。右岸や左岸から夢中で写真を撮り、1時間以上かけて急坂を登り返しくたびれ果てて車に戻った。早く戻って風呂に入りたい。 |
|||||||||||
|
|||||||||||
| 9月17日(土) 最後だから朝の露天風呂に入って、と思って湯加減を確かめつつ足をいれるとかなり熱い。源泉を流し込んでいる木製樋の湯調節の板が外されている。温度調節用の水ホースを入れかき回して湯に入るも、手や肩が熱くてビリビリする。これはたまらない。体を温めるため再度挑戦するがやはり無理。どうやら熱好きの客の仕業らしい。湯量調節用の板を夜通し外したままにしたらしい。熱かった内風呂がなんといい湯加減に感じたことか。 今日の天気は高曇りで霧も少ない。万座から白根山を越えて草津に抜けるルートは朝8時からゲートが開く。ゲートの時間にあわせて山を越えて草津に戻り榛名山を目指す。 榛名湖の湖畔では沼ノ原に立ち寄りマツムシソウやアザミの撮影をして、山を降り、高崎の「そばっ喰ひ」に向かう。 この店は高崎観音の立つ山にある。店のエントランスは雰囲気がいい。店内も囲炉裏が切ってあってこれもいい。多弁な店主から温かい蕎麦がきを勧められる。汁に浮いた自慢の蕎麦がきは中禅寺湖畔の「かつら」でも食べた。つづいて、蕎麦と野菜天ぷらが出た。蕎麦はともかく天ぷらがいけない。衣がべったとしていてA君のそれは白い粉の玉がそのまま衣なっている。 平井で生まれ故あって高崎で蕎麦屋をやっているという店主は、登り窯を持つほど焼き物に凝った後、蕎麦屋になったそうで自作の自慢の器に盛られている。が、器も蕎麦も一流と言うにはほど遠い。 お腹が一杯になれば後は関越道に乗るだけ。この調子なら夕方早い時間に帰京となろう。 |
|||||||||||
|
|||||||||||