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| 東京ではそろそろ梅雨入りだ、という。弥次喜多ドライブの好天に恵まれた信州の新緑でもごらんいただき陰鬱な気分を忘れていただければ嬉しい。 5月の24〜25日、信州のまだまだ残る新緑を求めてWV部後輩のA君とドライブに行ってきた。 ルートは中央道〜御射鹿池(八ヶ岳山麓)〜高瀬渓谷(北アルプス)〜青鬼集落〜鎌池〜小谷温泉(泊)〜稗田山麓〜奥裾花自然園〜長野道(帰京)である。 中央道を諏訪南で降り、八ヶ岳山麓の「渋ノ湯」への道を上って行く。道路右手に突然池が出現する。朝の7時の湖畔の空気は新鮮だ。なるほど人工池の風景にしては新緑が引き立つ。 |
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来た道を戻り再び高速道路に乗り豊科で降り、国道を大町から左に折れ北アルプスの懐に分け入る。「葛温泉」(下の大町温泉の源泉)まで自家用車で入ることができるが、そこから先は東電指定のタクシーに乗り継ぐ。 ロックフィールダムの大石の法面をタクシーは登ってダム突堤に出る。ここからは裏銀座コースのブナ立て尾根(この尾根は急登で有名)に行ける。 |
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同じ道を大町まで戻り国道を白馬村に向かう。このあたりはまだ山々の緑が浅く、葉が風の動きに合わせて輝いていて目に優しい。 白馬駅手前の国道沿いにある「そば神」で天下一品のそばにありつく。そばもつゆも旨し。さらに山菜の天ぷらも絶品。ほろ苦いフキノトウやアブラチャンに弥次さんも喜多さんも大満足。 腹を一杯にしてから青鬼(あおに)集落に向かう。ここはNHKの放映ですっかり有名になってカメラマンがたくさん訪れる。棚田の水田に残雪の北アルプスが映る様子を撮りに来るのだ。 限界集落のような住人にとっては迷惑だろうが、われわれのほかに田植えの実習の小学校の集団と、スッケチのグループがのんびりこの風景を楽しんでいた。 |
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| この後は今日の宿泊地小谷温泉に向かって姫川沿いに北上する。美しい渓谷沿いの道はトンネルが多い。何本目かのトンネルのを出てすぐ右折し、小谷温泉に向かう。 宿泊予定の山田旅館を確認してなおも山道を登る。雨飾山の登山基点になる雨飾山荘をすぎてさらに登る。いよいよ道のサイドには残雪が広がり出す。まもなく池の周囲が残雪の「鎌池」に着く。周囲の木々は新緑の盛りだ。木々の水辺の写り込みは神秘的ですらある。 |
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| たっぷり写真を撮ってから宿に入る。ここの旅館は登録有形文化財になっていて、江戸・大正・昭和時代と三代にわたる木造建築がある。 われわれは大正時代の建物の3階に一室に案内された。むろん隣とは襖一枚。出入り口に鍵などない。 風呂は源泉掛け流し。内湯の方は源泉から一切空気に触れさせずに浴槽に引いていて、初めは熱く感じるのだが入っていると熱くない、不思議な印象のいい湯であった。料理はむろん旨い。 25日は朝食前に「鎌池」に撮影に向かう。そのあと明治44年の大崩で有名な稗田山に向かう。ここは作家の幸田文が訪れたところでも有名。 彼女には『崩れ』という作品まであって各地の崩壊地に執着したそうだ。とにかく途方もない崩壊で、今でも死者が埋まったままだ。 |
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| ここからは白馬村まで戻り鬼無里(きなさ)にある「奥裾花自然園」に向かってまた山を登る。この自然園は水芭蕉で有名。案の定人も多いが、目的の水芭蕉は時期が二三週間遅く水芭蕉の葉が青々と伸びてほとんどの花は枯れかけていた。
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| 後は山を下り、鬼無里を経て長野の街中を抜け、長野南インターから帰路についた。今回の訪問地はかなりマイナーなところばかり、現地にお土産屋など一切ない。それだけ手つかずの名勝地ともいえ、深く印象に残るところばかりであった。
追伸)戸隠と隣り合わせの鬼無里で食べたそばまずかった。 |
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